南村千里

Photo of Chisato
Photographed by Pedro Alvarez

南村千里について

現在、フリーランス・ダンスアーティストとして、ロンドンを拠点にアジア、アフリカ、欧米など20カ国40都市以上で、活動中。
傍ら、英国手話による芸術解説者として、テート美術館、大英博物館、ナショナルポートレイトギャラリー、ホワイトチャペルギャラリーなどで活動する。

生後7ヶ月目に聴力を失い、きこえない世界へ。
女子美術大学日本画学士号習得。ロンドンのラバン校卒業後、横浜国立大学大学院修士課程修了。

2003年より2006年末まで、英国の世界的に著名なダンスカンパニー「CandoCo」のダンスアーティストとして活動する。

以降、振付家として、SCOT(2007年:the Place)、Canon for Duet(2008年:Place Prize ’08のコミッション受賞 / Firsts 2008 ロイヤルオペラハウス)、BEATS(2009年:BEACDS / リバティフェスティバル2009)、NEW BEATS(2010年:Stepping East / DaDaFest International 2010、2011年 /Spring Dance、オランダ)、RING THE CHANGES+(2014年:Unlimited 2014 / ネットワーク・ボディーズ / 第6回国際フェスティバル InShadow、リスボン)の振付作品を上演し続ける。
2016年9月、Brighton Digital Festivalにてダンスとテクノロジー、映像、アニメーション、サウンド、語りを融合させたPASSAGES OF TIME、同年12月、日本のアーティスト共に制作した、あうるすぽっとプロデュース作品ノイズの海を上演する。

他、スウェーデンでのダンスプロジェクトツアーVIBRAGERA(2009年)に参加、ガンボジアでのダンスプロジェクト4D2L(2009年)の振付、グリニッジ+トックランド国際フェスティバル(2009-2013)でのパフォーマンスなどに携わる。

そして、2012年ロンドンパラリンピック開会式に、パフォーマーとして出演する。

2013年、障碍のあるダンサーとないダンサーとの共同作品、サイトスペシフィックプロジェクトStuck in the Mudに振付家として関わり、また、Guy DartnellとDirk Puschelとの共同制作、ダンスと音、テクノロジーを駆使したプロジェクトSHAPING SOUND(2012年)、2014年よりカナダで、David BobierとJim Ruxtonとの共同制作プロジェクト(2014- )を実施している。

南村千里のダンスアートワークについて

私は「視覚的楽譜」を用いて振付をおこなうことに関心を持っています。
自身、音がきこえないので、きこえる人達にインタビューをしたり、本などを通して「音」というものを追求してきました。この過程で、音楽は数学的なものであるという、近代音楽家の言葉からインスパイアを受け、私は独自の数的/表記的楽譜を創り出しました。

私の作品は、コンテンポラリーの先端的なもの、観客を楽しませるエンターテインメント性のあるもの、あるいはユーモア溢れるものなど多様です。また私の作品は、視覚的に高度で独特な表現を目指したものが多いのですが、それは私自身がビジュアル・アートを学んできたことが影響していると思います。

振付のプロセスで、ダンサーからは「豊かな気持ちになった」「刺激になった」などのコメントをもらうことがあります。これはきこえないアーティストとして振付にアプローチする上で、私が新たな次元の表現を創り出しているせいかもしれません。

今後とも、視覚的音/音楽を模索し、発展させるために、広範な分野のアーティストやコミッションパートナーと共に探求を続けていきたいと思っています。
私が提供する仕事内容は下記のとおりです。

  • 振付とデジタルアートや他のアートを通した視覚的音/音楽の更なる可能性を追求した共同研究。
  • 劇場、ギャラリー、美術館、アートセンター、または野外など、劇場以外の空間の場での公演。
  • サイト・スペシフィック・プロジェクト、および若手のプロや学生のカンパニーの作品の振付の提供。
  • 障がい、経験の有無にかかわらず、ダンサーや学生たちを対象にしたワークショップや、レジデンシーの提供 。